モンゴル人の会話で頻出しまくる「Mワード」の謎

モンゴルの人たちは会話中に「Mワード」を挟みまくりますよね。これは一体、何の意味があるのでしょうか?

「Mワード」というのは、私の名前を例にすると、「カナコ」と言うべき時にわざわざ「カナコ マナコ(КАНАКО МАНАКО)」と、「キノ(КИНО:映画)」と言うべき時にわざわざ「キノ ミノ(КИНО МИНО)」 と、「オタス(УТАС:電話)」と言うべき時に「オタス モタス(УТАС МУТАС)」と言うのです。

こんなふうに単語をわざわざ2回繰り返し、2番目の頭文字をMに変えて言う習慣があるのです。男女関係なく、けっこうな割合で「Mワード」が頻出します。

なぜ「M」!? ネイティブ・スピーカーたちにさんざん質問してきましたが、「わからない」「とくに意味はない」との答えばかり。しかし私から見れば、効率を重視するモンゴル人が、意味がないのに言葉を2回繰り返して言うことの方が効率が悪そうで、意味がわかりません。

「M」の謎の答えをご存知の方がいたら、教えていただきたいです!

 

Zzz…..

……と昨日書いて眠って今朝起きたところ、素晴らしい情報を教えていただきました!

「ゆる言語学ラジオ」のオシャレなタイトルの言語学論文を紹介する回の切り取りです。ここで紹介されている話によると、重複する「Mワード」には「◯◯とそれ以外のもの」といった意味があるのだとか。

つまり冒頭で書いた「カナコ マナコ(КАНАКО МАНАКО)」は、「カナコと他の人」、「「オタス モタス(УТАС МУТАС)」は「電話と他のもの」という意味になるということでしょうか。へええええ!

この話の元ネタになっているのが、久保智之先生の「Reduplication Meduplication in Khalkha Mongolian(ハルハ・モンゴル語のリデュープリケーション)」という論文です。PDFを無料でダウンロードできました。英語で30ページほどあり、バタバタしていてまだ読めてはいませんが、読みたいですね……。