モンゴル人は平均給料4〜5万円でなぜ暮らせる?

ウランバートルの不動産会社でOLをしている女友達と昨晩電話で話したら、「モンゴルは給料が少なくて大変。 毎月4万円くらいだから全然生活できないの」と嘆いていました。

彼女は一昨年日本へ出稼ぎに来て、横浜の大手コンピューター会社で派遣社員として2年間働いたのち、昨年末モンゴルへ帰国したのですが、日本では手取り月収が20万円ぐらいあったそうです。

ちなみに彼女は30代後半で、なんと2人の小学生の息子さんがいるママです。モンゴルに旦那さんと子どもを残して単身赴任で日本へ来ていたんです……タフですよね。

当初の計画では、彼女が先に日本へ行って職を得て、後から家族も呼び寄せるつもりでした。しかし家族3人のビザがなかなかおりず、夏休みもコロナの影響で里帰りできず、長期的に家族と離れているのが辛くなって故郷へ帰る決意をしたそうです。今ようやく家族一緒に暮らせる生活に戻って一件落着なのですが、「給料面だけはキツすぎる」とのこと。

下図のCEICのデータによれば、モンゴル人の一般的な月収は400〜500米ドルぐらいで横ばいに推移しています。現在の換算レートだと4万6000〜5万7000円です。

その友人の旦那さんも同じ不動産会社で建設作業員をしており、夫婦あわせて月収約8万円。最近のモンゴルは物価がどんどん上がっていて生計が成り立たないそうです。世界的に値上がりしているガソリン代も然り。車が不可欠のモンゴル人を苦しめています。また昨年から中国-モンゴル国境のザミンウードがコロナの影響で閉じていて、食料品などの輸入が滞っていることも、インフレに拍車をかけています。

「じゃあ実際、どうやって飢えずに暮らしているの?」と私が聞いたら、彼女は言いました。「モンゴルでは両親や親戚など家族がそばに住んでいることが多いから、お金に関しても子どもの世話に関しても支えてもらっているの」

さらにこう言いました。

「給料が上がる見込みがないから、モンゴルではみんな自分でビジネスをするのが当たり前だよ。私も数年前から旦那と一緒にTシャツにシルクスクリーンでプリントして販売していて、他のビジネスの機会もいつも探している。そうしないと生きていけないから。だから日本へ出稼ぎに行ったのよ」

私の肌感覚だと、日本人よりモンゴル人のほうが独立心が強く、起業する人が多いと感じますが、その裏には切実な経済事情もあるようです。