夏には馬の乳しぼり

夏の間、遊牧民は2時間おきに馬の乳搾りをします(朝から夜までに6〜9回)。牛に比べて馬のおっぱいは小さいので、こまめにしぼらないといけないそうです。

朝早く起きてまずお茶を飲んだら、牛の乳しぼりをして、牛と羊とヤギを放牧させ、家畜の馬を円形の囲いに入れる仕事を家族みんなで!

 

2015年8月に偶然知り合って泊めてもらった、トゥブ県ジャルガラント村の遊牧民の乳搾りの光景です。馬たちを囲いに入れたら、子馬(今年春に生まれたばかり)だけを囲いの外側に出して紐でつなぎます。子馬を母馬から離すのは、子馬におっぱいをたくさん飲まれないようにするためです。

母馬のお乳をよく出すために、最初だけ子馬を囲いの中に入れてちょっとミルクを飲ませて、そのあと人間が搾乳します。母馬が安心するように子馬をそばに置きながら……。子馬は自分のお母さんのおっぱいしか飲まないので、母馬が変わるごとにその子馬を連れてきます。

遊牧民が巻き舌で「ルルルルルーー」と馬に聴かせると、不思議とミルクがよく出るようになります。馬のミルクを革の容器に入れ、数千回空気と混ぜながら撹拌すると馬乳酒ができます。

モンゴルでは野菜が乏しいので、ビタミン・ミネラルが豊富な馬乳酒が遊牧民の夏の主食になります。アルコール分1〜4%で子どもから大人までがぶがぶ飲むんです。