蒙古斑は天の刻印

モンゴルの家庭におじゃますると、高い確率で赤ちゃんがいることが多いです。
そして高い確率で、男の赤ちゃんはパンツをはいていません。

赤ちゃんが草原で遊んだら、あっという間に土と草(と家畜のフン)まみれですが、「パンツをはかないほうが子どもは丈夫に育つのよ」とお母さんたち。

モンゴルのおしりと言えば、蒙古斑!

どうしてあるのか遊牧民に尋ねたら、「蒼き天とつながっているしるしなんだよ」と教えてくれました。

モンゴルでは古来から天を強く崇拝していて、一般的にそう信じられているそうです。

別の友人は「先祖が馬に乗りすぎてアザが残っちゃったんでしょ」と言っていましたが……。

蒙古斑が見られる割合は、モンゴル人の幼児が95%、他の東アジア系の幼児で80%、ヒスパニック系の幼児で40〜50%、インド・ヨーロッパ語族の幼児で1〜10%(とWikipediaに、、、)。日本人の場合、ほとんどの赤ちゃんに見られるそうです。

ちなみに上の写真の赤ちゃんはおばあちゃんがロシア人(つまりクオーター)なので、蒙古斑が薄いです。

成長するにつれて蒙古斑はだんだん消えていきますが、一部のモンゴル人は、蒙古斑が血に染み込んで人間の活力の源泉になると信じています。