モンゴルの人たちは草原によく出かけるので、キャンプ慣れしています。起きたらまずは携帯ガスコンロでお茶やコーヒーをわかし、モンゴルの美味なハムやパンを食べ、スマホをスピーカーに繋いで音楽を流して……。
ひと息ついたら、友人のソドが何か作り始めました。
クーラーボックスに保存しておいた牛肉、タマネギ、ニンジン、ニンニクを炒めて……。
水を入れて……?
麺を入れて蒸し焼き。
ツォイヴァンの出来上がり!
ARA会場で遭遇して合流した、別の仲間の可愛い娘さん。みんなが何を話しかけても「ウグ(No)!」としか言わないので、ウグウグベイビーと呼んでいました。
いまネット界隈で話題の首が平らなモンゴル犬なのか……ちょっと違う?
演奏が始まるまで時間があくので、車に乗って近くの川へ出かけました。乾いた牛糞に火をつけて煙を出すのは虫除けのため。煙はいい香り。
ここでもツォイヴァン。買い出しのときに乾麺を2kg買ったところ、一度の調理だけでは半分も消化しきれなかったためです。友人が手早く野菜を刻んで準備してくれましたが、油を忘れたことに気づいた!
向こうでキャンプをしている別のグループに、油を分けてもらうしかないという話になりました。「外国人が頼めば、きっと優しくしてくれるはずだから、カナコGOGO!」と全員意見が一致。私が借りに行くことに……。
無事に完成。
夕方近くなったら会場へ移動。ARAは家族連れが本当に多いです。
モンゴル中のイベントに現れるショルログ屋。羊肉を串刺しにして焼き、クミンなどの香辛料がまぶされています。
友人が食べていた、まるい形が特徴のナーダムホーショール。
ARAで食べられるものは、ホーショール(揚げ餃子)、ゴリルタイシュル(肉入りうどん)、ボーズ(蒸し餃子)、ツォイヴァンなど、いわゆるモンゴル料理ばかり。ドリンク同様、フードの選択肢が少ないのがPlaytimeと大きく違う点です。
子どもが店番をするところも少なくなかったです。
数箇所に設置されているトイレ。もちろん水洗ではない汲み取り式。これはPlaytimeも同様です。
ARAの有料キャンプエリアには、男女6個ずつの水洗トイレが設置されていたのですが、ある朝停電で4時間ほど使用不可になったときは困りました(泣)。
音楽の話をすると、ARAに来てよかったのが「Bayan Mongol Big Band」を知れたこと! モンゴル唯一のビッグバンドで、腕のいいミュージシャンの生演奏が天空に溶けていき、最高に気持ちよかったです。
オルティンドー(長唄)のゲスト歌手とのコラボレーションも、脳天にしみていくような良さ。
つづいてA-Sound。
ロック好きに人気のバンド。
会場の2階にあるドリンク売り場。セングルビールか、韓国のフルーツ味の焼酎を買うことができました。
翌朝。昨晩大雨が降ってテントが浸水したので、すべてを日干し。
ロックの2日間が終わり、さあウランバートルへ帰ろう!となるはずが、友人が「オブス県に行ってみる?」といきなり言い出し、しかも誰ひとり反対せず、「2日分の洋服しか持ってきていないけれど、まあいいよね」と進路変更。
私の頭のなかでは仕事の締切がよぎり、一瞬躊躇したのですが、なんとかなりそうな見込み……。信頼する仲間たちと一緒なので、モンゴル式に身を委ねてみることに。東のウランバートルではなく、西のオブス県へ出発!



