VIVANT第8回放送! 「日本人 × モンゴル人」制作陣のチームワークの良さが透けて見える

9月上旬にモンゴルから帰国しました。成田空港から自宅へ向かう高速バスのなかで、見逃していたVIVANT第6、7話を一気見。モンゴルではT-verもU-nextも閲覧不可なので、物語の続きが気になっていました……!

舞台は日本から再びバルカ共和国へ。展開が激しくてクラクラ。

第8話では乃木がバルカ共和国から日本へ帰ることになった経緯が明かされました。

乃木が撃ったとされる別班メンバーの「遺体」を日本行きの飛行機に乗せる場面。ここでスマホを手にしている男性を見た瞬間、あ!と思いました。10年前の真冬のモンゴルで知り合って以来の友人、ピオネル君だったからです。彼が通訳としてVIVANTの制作に参加していることは知っていましたが、俳優デビューもしていたとは! 彼は詩人でもあり、モンゴルで詩集を出しています。

テント幹部メンバーのピヨという名前はピオネルからとったとのこと。ドラマの制作チームの日本人メンバーとモンゴル人メンバーの関係性の良さが垣間見えて心温かくなりました。

乃木が、生き別れた自分の息子であることを知ったベキ。

モンゴルの草原。真っ平らで美しいですね。この場所はピオネル君含むロケハンチームが10ヶ月かけて探したそうです。

すでに亡くなったと思われる妻に語りかけるベキ。ベキが生きているのに、奥さんはいつどうして亡くなったのでしょうか?

乃木とベキが血のつながった親子だと確定。複雑な思いに陥る、二宮和也さん演じるノコル。ニコルはベキとの血縁関係がないようですが、誰の子なのでしょうか。

テントは子どもたちの養護施設に寄付活動をしているとのこと。モンゴルにも親と暮らせない子どもたちの養護施設がいくつもあります。

テーブルにお皿がキチンと並べられている光景は、ザ・日本っぽいですね(笑)。私はモンゴルの旅から成田空港へ帰ってくる瞬間いつも、頭がまだ「モンゴル脳」になっているので日本で逆カルチャーショックを受けます。

その一つが、物が整然と並んでいること。たとえば飛行機から見下ろす千葉県の畑が、縦横のラインがまっすぐ区画整理されているのが衝撃です。それから空港で働く人たちがお客さんに丁寧におじぎして挨拶する姿を見ると「なんて国だ!」とのけぞりそうになります。でも翌日になればすぐ慣れてしまいます。

この夏ウランバートルのスフバートル広場を歩くたび、「バルカ共和国だ〜!」と感激しました。

モンゴルで使われているキリル文字。

テントは赤い色のついたエリアの土地を買っているそうですが、ここに何があるのでしょう? ベキは身寄りのない子どもたちを気遣い、彼らのことを守りたいという強い思いがあるようなので、将来子どもたちが安心して暮らせる安全地帯を作ろうとしているとか……? でもそうだとしたら、この半年が勝負どきだと焦る理由がわからないですね。

最後に、8話では出番のなかったチンギス役のモンゴル人俳優バルサーさんへのインタビュー記事をご紹介します。記事にモンゴル語も併記されていてすごい!  というのもこのインタビューは、マリークレールで編集者として頑張っているモンゴル人女性のホソさんによるものだからです。まさに彼女にしかできない仕事。

日本人とモンゴル人がお互いに持てる力を出し合って(互いの価値観の違いに対するストレスなどもきっと乗り越えて……)、多くの人を熱くワクワクさせる作品を生み出していることがただただカッコいいです。