バヤンホンゴルの遊牧民のゲルを訪問

モンゴル総合生協学校の相撲クラブに所属するこどもたちの半数が遊牧民ですが、その一人、10歳のムンフフスラカ君は学校から18kmという近距離に住んでいます。彼の家であるゲルに遊びに行かせてもらいました。

下の写真の左がムンフフスラカ君で、隣がお父さんとお母さん。右が上の妹、前列の二人が下の妹と弟。彼は毎日ここからお父さんかお母さんの運転(車かバイク)で学校へ通っているそうです。

他の相撲クラブの仲間も一緒にお邪魔しました。みんな隙あらばすぐ相撲を始めます。

左に座っているのがガンホヤグ先生の奥さんで、同学校に国語教師として務めているナラン先生。

ムンフフスラカ君が馬に乗って家畜を追います。昨日は学校の体育館でモンゴル相撲の衣装を着ていた彼も、今日は長ズボンを履いた遊牧民。

山羊の乳絞り。150匹くらいいる暴れん坊の山羊たちの首を太い紐で束ねて動けないようにした後、順番に搾乳していきます。

お母さん。山羊の乳首は乾いてゴワゴワ硬いので、ミルクで指をしめらせて滑るようにしてから、乳首をギュッギュッとしごきます。

とれたミルクから作った固いチーズのアーロール(左)。牛のミルクからはヨーグルト(右)を、馬のミルクからは馬乳酒を作っています。

ゲルの外で、乾燥した馬糞を焚いて煙を出していました。「霊が出るんですか?」と尋ねたら、「違うよ、ハエがうるさいから虫除けだよ」と言われました。

隣にあるゲルに親戚の家族が住んでいて、その家のおじいさんが遊びに来ました。嗅ぎタバコを交換(と言っても私は持っていないのですが)する挨拶の儀式。

嗅ぎタバコの中身を準備しているところ。写真を撮ったら「こらこら、これは俺の秘密なんだからだめだよ!」と怒られました。

今度は馬の乳搾り。馬だけで一日6回搾乳し、遊牧民の一日は忙しい!

子馬に少しミルクを飲ませてから、人間がさっと入って絞ります。

こどもたちが、ジャンケンして負けたら馬乳酒を一杯全部飲むというゲームを始めました。

ひひひ

紙風船。

私も馬乳酒とヨーグルトをいただきました。新鮮でとても美味しい!

小さなこどもたちは、あちこち走り回って元気に遊びます。モンゴルのゲルの中には壁がなく、外にも障害物がないので、どんなに自由に動いても大人の目が届くのがいいですね。

あ、泣いてる!

隣のゲルのおばあちゃんとお孫さん。

こちらで屠った山羊肉で、この日の午後ホルホグをしました。

みんな大好き! バヤンホンゴルでモンゴル料理「ホルホグ」の宴