バヤンホンゴル県まで14時間のロードトリップ出発!

今回モンゴルへ来た目的の一つが、バヤンホンゴル県を訪れることでした。モンゴルには日本の県にあたるアイマクが21あります。バヤンホンゴルは中国と国境を接する左下の方にあります。

画像は「Wikipedia」より

ウランバートル市からバヤンホンゴル県へは、かつて飛行機が頻繁に飛んでいたそうですが、最近は(コロナで移動が減ったからなのか?)飛んでいないとのこと。私は飛行機より車で行きたいので、バヤンホンゴル在住の友人に迎えに来てもらいました。

友人というのは、左の赤い服を着ている男性。この方は、バヤンホンゴル県中心部にある総合生協学校で子どもたちに体育を指導しているガンホヤグ先生です。右側の男性は、ガンホヤグ先生が顧問を務める相撲クラブに所属する子どもの父親、ダワードルジさん。普段はアーロール(固いチーズ)製造工場で働いていて、今回運転手を引き受けてくださいました。

ここには写っていませんが、もう一人ナンジッドさんという遊牧民の運転手さんも一緒にいます。彼の息子さんも相撲クラブに所属しています。みんな40歳前後です。

彼らは前日正午にバヤンホンゴルを出て、ウランバートルへ深夜2時に着いたそう。一泊して、翌朝10時に私と一緒に出発しました。まずはスーパーマーケットに寄って、水などを買いました。

では、出発! 唯一運転を担当しないガンホヤグ先生は大きなビールを飲んでいました。

ナンジッドさんが、さっきのスーパーで買ったというチョコアイスをくれました。中にパチパチ弾けるラムネが入っていて面白いアイス!

しばらく走ると景色は草原に。

いい天気、いい風です。気温25度。

前に見えるのは馬を乗せたトラック。

この黄色い花をたくさん見ました。

「今年の草原はちょっとダメだなあ」とガンホヤグ先生。雨が少なくて緑が薄いそうです。

お昼休憩をとることになりました。ホーショールが食べられる休憩所があるので、立ち寄ります。

スイカやピクルスを売っている売店に先生たちが吸い込まれていきました。何か買うみたいです。

8月上旬、モンゴルではあちこちでスイカを見かけました。ホブド県のものが有名ですが、他の地域でも作っているそうです。甘くて美味しかったです。

売店の男性(照ノ富士関に似ていませんか?)。

モンゴルの買い物の支払いは、カードやスマホ決済がほとんどです。私は紙幣しか持っていないので(クレジットカードはありますが、使える場所にあまり出会えず出番なし)、自分が時代遅れの人間だな〜と感じました。

ホーショール屋さんの前にあるソファに、小さな子猫が2匹いてすぐ近づいてきました。

ホーショール。

中の具は羊肉。いただきます!

再び車は走り出しました。途中の検問所のようなところで1,000トゥグルグを支払いました。なぜかカードがダメだったので、私の出番!

「あそこでナーダムやってるぞ!」「馬が走ってるぞ!」「いい馬がいるぞ!」と、モンゴル人の彼らが盛り上がっていました。私には人だかりしか見えないのですが、彼らは肉眼でナーダム(モンゴルのお祭り)の詳細まで見えていて、さすが!

ボルガン県ラシャーント村を通り過ぎ。。。

ちょっと面白いところに来ました。ゴビ地方のような砂漠と木の生えた地域が一緒に存在するという、ウブルハンガイ県のエルスン・タサルハイ国立公園です。

こんなふうに、ここだけ突然砂漠が!

たくさん観光客が来ていました。観光客を乗せるためのビジネスラクダもいます。

ガンホヤグ先生とナンジッドさん。

ここにもホーショール屋さんが。

ダワードルジさんがボンネットからアーロールの入った箱を取り出し、何やら交渉を始めました。この店で買い取らないか、ということのようです。交渉相手は左の女性。

他の店の女性たちも呼ばれて来ました。ああだこうだ言っています。

交渉は見事成立。こうして彼らは、機会あればすぐビジネスを始めます。

彼らがビジネスの交渉中、私はお手洗いを探すことに。人に聞いたら「あっちにあるよ」とのことで、遠くにトイレの建物を発見。その入口にある椅子に6歳くらい男の子が座っていて、前を通るとき「500トゥグルグ」と小さな声で言われ、トイレの使用料のことだとハッとしました。とてもかわいい子だったのですが、彼が全然目を合わせてくれず下を向いていたので、後になってもなんだか気になってしまいました。

再び出発。ここで運転手交代、「ここにはなんて書いてある?」と助手席に移動したダワードルジさんから書類を見せられました。この中古プリウスを購入したときのものだそう。

モンゴルでは中古プリウスが相変わらずの大人気です。そういえば、メルセデスベンツのGクラスは、数年前より台数がぐっと減ったなあと思いました。経済的な理由でしょうか。

ようやく折り返し地点に来たようですが、もう夕方6時。

ウブルハンガイ県アルバイヘール。

赤ちゃんを抱いた夫婦がバイクで追い抜いていきました。なんだかかっこいい。

この辺りは舗装道が走行禁止になっていて、石だらけの道を進んだので、ぐっとペースダウンしました。途中でまた夜ご飯を食べるため、食堂に入りました。

私は羊肉うどん。これで9,000トゥグルグ(380円ぐらい)。下に手作りの細うどんがぎっしり入っているのですが、上に乗っている羊肉が大量で全部食べきれませんでした。

他の3人が頼んでいた、鶏肉と卵の料理。モンゴル人は白いご飯も食べます。

日が暮れていきます。3年ぶりに見る草原は、何時間でも見あきません。

かなり走って、時刻は23時くらいに。昼間はお茶飲みの休憩所が並ぶエリアには、普通に人びとが暮らしています。元気にサッカーをして走り回る子どもたち。

この売店はまだ開いていました。

そして深夜24時を回り、ついにバヤンホンゴル県に入りました。ここまでの運転費用はお友達価格で10万トゥグルグ(2,350円くらい)。ここまで休憩含めて14時間。長旅の運転を引き受けてくださったお二人と、迎えに来てくれた先生に感謝です。

バヤンホンゴルでは、今までテレビ電話で何度も顔を合わせてきたガンホヤグ先生の奥さんのナランゲレル先生(同じ学校でモンゴル語の先生をしています)と、息子さんが待っていてくれました。彼らが見つけてくれた新しいホテルに私は宿泊することに。とてもきれいなホテルです。

明日から、モンゴル総合生協学校の相撲クラブの練習風景を見せてもらいます。では、おやすみなさい。。。

バヤンホンゴルのこどもたちは大草原で相撲を練習!