モンゴル総選挙、投票前々日のウランバートルはあまり盛り上がっていない?

4年に1度の総選挙を2日後に控えたウランバートルの街を歩きました。立候補者の顔写真が並ぶ政党の看板がところどころ立っています。

国会議員の数が50議席も増えることになり(76議席から126議席へ)、1336人も候補者がいて、さぞ熱い選挙戦が繰り広げられているのかなと思っていたのですが……。

ウランバートル市内は(思っていたよりも)冷めている印象でした。

とはいえ私は投票日前々日のたった1日しか街を見ていません。それ以前の選挙活動は盛り上がっていた可能性もあります。

自分が見ることができた唯一の派手な選挙活動は、国立デパート前のスペースで開催されていた民主党のイベント。

舞台の上にいる立候補者は名前を呼ばれると立ち上がり、有権者に手を振っていました。

立ち見の人もたくさん。

モンゴル人はアイスクリームが大好きで、ここでも食べている人が。

一番後ろの方で見ていた親子。

風船を空に放ち、イベント終了。このとき夜7時頃です。

帰宅途中に立ち寄った文房具店。商品はほとんど中国からの輸入品でした。店から出るとき、入り口の階段を降りながら違和感を感じたのですが、改めて見ると段の高さがバラバラ!

選挙ポスターの掲示板。日本の選挙スタイルを真似して掲示板を設置したと聞きました。

選挙の前々日の夕方、ポスターを剥がしている光景に何度か出くわしました。

深夜0時までにすべてのポスターを撤去しないといけないそうです。投票日前日は一切の選挙活動が禁止で、誰に投票するのかを落ち着いて考える時間なのだとか。

選挙事務所も大急ぎで撤去作業。

アパートのドア前に政党のPR新聞と名刺が落ちていました。ドアノブにはさまれていたようです。

新聞の写真は、新しく登場した市民参加統一党党首のオユンゲレルさん。この地区の同党候補者の顔写真入りのカードもありました。

投票日前日・当日・翌日まで、コンビニでもレストランでもアルコール販売がなくなるという話を聞いてショック……。外国人であろうと関係ありません。

モンゴルの人たちは明日からの禁酒デーに備えて、前々日にお酒を買いだめしておくそうです。親友の絵本作家ボロルマーとガンバータルがわざわざビールをたくさん買って持ってきてくれました。

ウランバートルに暮らす有権者(30〜40代)に話を聞いたところ、「今年は全体的に、以前ほど選挙が盛り上がっていないと思う。立候補者はこんなにいるのに、投票したい人がいなくて困っている」「どうせ人民党が勝つから頑張ったところで意味がない」という声が多かったです。

国をよくしたいという思いがいくらあっても、選挙をしたところで結局与党・人民党が圧勝し、彼らがコントロールする政治がまた続くという諦めの気持ちを持つ人が多い印象を受けました。一方で、だからこそSNSで「現状を変えるためにはみんなが選挙に行くしかない!」と呼びかける若者や著名人もいます。

また、選挙前に人気ミュージシャンやインフルエンサーが高額のお金を政治家からもらい、政党のPRに加担していたという話が出たこともありました。そのことに対して「同世代としてうんざりしてる。政治家はどれほどの金を持ってるんだよ、なんでミュージシャンがそんなやつらを手伝うんだよ!」と怒る人も。

なお地方では、派手な選挙活動が連日行われているようです。地方の選挙区は複数の県にまたがっているケースもあり、カバーすべきエリアが広いので、資金力のある有力候補者は選挙区内の各地を次々に回って大きな講演会を開き、自分と支持者たちの姿をプロのカメラマン(スチールも動画も)に撮影させ、Facebookなどにどんどんアップして「魅力的な雰囲気」を発信しています。

いくつかの事前予測では定数126議席のうち人民党が80〜85、民主党が30〜35、残りの政党が合わせて6〜16という数字があるそうです。今夜その結果が出ます。