映画好きのモンゴル人の間で、年末年始にかけて絶賛されている新作連続ドラマが登場。その名も『アツァーヒーモリ』、Nomadia Pitcuresの制作です。
舞台はアツァーヒーモリという田舎の村。自転車に乗っていた少年少女が、崖の下に男性の死体があるのを発見するところから始まります。殺人犯を見つけるため、男性2人と女性1人の警察官によるチームが組まれ、さまざまな村人と接していきます。
このドラマが映画好きのモンゴル人たちから絶賛される理由は、セリフのユーモアセンスが絶妙でたまらないこと、メインの俳優たちの演技力が素晴らしいこと、そしてモンゴル社会の問題をドラマのなかで巧みに表現していることなのだそうです。
キャスト選定を担当したのは、俳優・監督のアムラ・バルジンヤムさん。2025年3月開催の第1回日本モンゴル映画祭で彼の作品『ハーヴェスト・ムーン』『ターコイズの空の下で』を上映したとき、アムラさんが来日してくださり、映画一筋でやってきた情熱家かつ実力派という印象を私は強く受けました。一流の映画人であり、ぶ厚いオーラを背負いながら、人とフランクにエネルギッシュに接してくださる方です。つねに世界市場を見据えつつ、ハードワークでモンゴル映画界を引っ張り続けています。
監督は、イフバヤル・オルチョードさん。若手の映画制作者で、13年前から「ゴールデン・ゲル国際映画祭」という短編映画祭の主催者でもあります。昨年夏に彼が仕事で東京に滞在中、私は会食する機会があり、 ”モンゴル人らしくない堅めの真面目な雰囲気” を感じたのをよく覚えています。とにかく誠実な印象でした。その彼が、将来モンゴル映画に革命を起こすような作品を作りたいと長年構想を温めてきて、今回の作品が完成したそうです。なんと素晴らしい! なんと熱い! 秘められた狂気を感じます。これからの活躍が楽しみな若手監督がまた一人、モンゴル映画界に頭角を表し始めました。

「Nomadia Pictures」Facebookページより


