このブログで常によく読まれているのがこちら、モンゴル人の平均月収に関する記事です。
しかしここに書かれている内容は2021年時点のもので古くなりました。CEICの統計によると、モンゴルの平均月収は2024年3月時点で673米ドルに上昇。これは日本円換算で9万7,161円、つまり10万円近くなっています(本日2024年8月27日時点の為替レートは1米ドル=144円)。
またモンゴルの国営モンツァメ通信社の記事でも「3月25日、社会保険総局の2023年第4四半期社会保険料支払報告書には77万1100人の労働者が含まれた。従業員一人当たりの平均月給は223万5400トゥグルグである」と書かれています。上記にあげたCEIEの統計と時期は少しだけずれますが、223万5400トゥグルグを日本円に換算すると9万4,975円(本日2024年8月27日時点の為替レートは1トゥグルク=0.042円)で、だいたい似た数値です。
昨年私はモンゴルへ3回、今年すでに2回行きましたが、現地を見て感じたのは、ウランバートルにおしゃれなカフェやレストランが増えたこと。家族連れやカップルなどで賑わっている店も多く、コロナ禍の厳しい時期があったとはいえ、実際に景気が上昇しているのかもしれません。ただし物価も上がっていて、10年前に600円で食べられた某韓国料理店のランチが今年1,000円に値上がりしていました。
モンゴルの月収が統計上で右肩上がりになっている理由について、細かく分析したわけではないので、単純に喜んで良いものなのか正直わかりません。知り合いのモンゴル人に現在の月収を聞いてみたら、5万円や7万円など、10万円に満たない人も多いです。
モンゴルにも経済格差の問題があり、政治家のように富を膨らませていくお金持ちもいれば、良い仕事を得られなくて苦しい生活に陥っている人もいます。国の将来に希望を見出せず海外へ出ていく若者も絶えません。統計に出ている通り、このまま右肩上がりになっていけば良いのですが……!