モンゴルから鳥取へ相撲留学でやってきた中学生

昨日東京の両国国技館で中学生の相撲都道府県大会が開催されました。鳥取県代表の皆さんに今朝お会いしました。

上の写真で向かって左にいらっしゃるのは鳥取県西中学校相撲部の外部コーチ、西郷智博さん。2016年の国体の相撲部門で個人優勝した経歴を持つアマチュア力士で、相撲の強豪校である鳥取城北高校の外部コーチも長らく務めています。

そのとなりが今年5月にモンゴルから留学生としてやってきた鳥取西中学校のハシマルガド君。バヤンホンゴル県出身の彼は過去にわんぱく相撲白鵬杯への出場経験があり、スカウトされて突然来日することになりました。まだ中学1年生です。昨日の都道府県大会では個人の部の軽量級で3位に入賞しました。

今年2月に行われた白鵬杯にて。個人戦ではすぐ負けてしまいましたが、団体戦でふっきれたように実力を見せつけました。日本へ来てからまだ3カ月ですが、体がどんどん大きくなっています。

ハシマル君と一緒に来日したもうひとりのモンゴル人留学生サンチル君は、チンギス・ハーンのふるさとと言われるヘンティー県の出身。わんぱく相撲や白鵬杯への出場経験はありませんが、今年春にウランバートルで開催された留学生の選考大会に出場して選ばれました。現在中学3年生。

30分くらいだけ彼らと話して、ふたりとも元気そうでした。「最初の1カ月は日本の食事が合わなくてちょっときつかったけどもう慣れたよ。でも蒸し暑さには慣れないです」とのこと。目下の課題は日本語の習得だそうです。

ハシマルガド君にとってはモンゴルの田舎の草原でお母さんと暮らしていた日々が一転、これから大人になってプロの関取として一人前になるまで、故郷へ帰ることがほとんどない人生の始まりです。

バヤンホンゴルのこどもたちは大草原で相撲を練習!