モンゴルでワクチン摂取後、新型コロナに感染するケースが多発

コロナ感染者が急増中

gogoニュースより

モンゴルでコロナ感染者が激増しています。昨日6月25日の新規感染者は2,271人で、最近はだいたい1日2千人強の感染者が出ているようです。ちなみにこれまでの累計感染者は10万4,900人、昨日治癒したのは977人(累計6万7,579人)、昨日亡くなられた方は11人(累計493人)です。この数だけを見たら日本と比べて随分少なく感じますが……。

「人口100万人あたりの新規感染者数(過去7日間の増加)」で比べるとギョッとします。モンゴル国の最新人口は333万人なので、100万人あたりでは4997.7人となります。同時期の7日間だと日本は80.7人、韓国は69.7人、台湾は33.8人、中国は0.1人(信頼できる数字なのかは不明ですが)で、今のモンゴルはケタ違いです。

ジョン・ホプキンス大学のデータを元に札幌医科大学が計算

モンゴルといえば、2020年に世界中がコロナ感染拡大に苦しんでいた時期に早々に国境を閉じ、長らく市中感染ゼロをキープしていました。中国と国境を接する国であるにも関わらず、度々のロックダウンや海外からの入国者をしっかり隔離するなど、厳しいコロナ対策を実施して頑張っていました。

国民の半数以上がワクチン接種済み、なのになぜ?

しかし今年春頃から急に感染者が増えています。いち早くワクチン摂取も進められており、すでに国民のうち半数以上が2回摂取済みですが、いまだに感染者が増えているのはなぜなのでしょうか?

ウランバートル在住の友人2人に昨日連絡したら、なんと2人ともワクチン接種後にコロナ感染したとのことで、驚きました。彼らの貴重な体験談をここでシェアします。

ワクチン接種後に感染した若者たちの体験談

ウランバートル在住の20代男性の場合

「僕はシノファームのヴェロセールのワクチンを2度目に摂取してから16日後にコロナに感染しました。でも症状は出なくて大丈夫でした。モンゴルでは若者を中心に、多くの人がシノファームを摂取していると思います。ファイザーのワクチンは富裕層や中高年層や妊婦さんが打っているみたいです」

ウランバートル在住の30代男性の場合

「僕はシノファームを2度摂取済みで、その後PCR検査をした時は陰性反応でした。しかし1週間前にコロナの症状があり、PCR検査で陽性反応が出たので自宅で療養中です。病院は混んでいて行っていません。感染してから最初の2〜3日は息苦しくて夜眠るのが大変でした。熱もありましたが、1週間するとおさまりました。感染した他の人に聞くと、症状は人によって全然違うみたいですね。日本ではどんな薬を飲んでコロナを治すのか、日本に暮らす友人に聞いて情報を集めたりもしました。

感染源ははっきりわかっています。大統領選挙の前に大規模の勲章授与式が行われて、その夜に勲章を受けた仲間たちでパーティーをしたんです。マスクをつけず飲食したからか、その直後から具合がおかしくなりました」

世界の他の国でも、シノファームやシノバックなど中国製ワクチンを摂取した人が感染したケースが出ているようなので、ワクチンを打ったからといって油断はできないようです。ワクチンのおかげで症状が軽くて済んだという説もありますが、実際は明確に比較ができないので、そこは何とも言えないと思います。もしそうであるなら良いのですが……。

ニューヨークタイムズ(2021/6/22)では、モンゴルのみならず、チリやバーレーンやセーシェル共和国でも似た自体が起きていると書かれています。They Relied on Chinese Vaccines. Now They’re Battling Outbreaks.

大統領選挙のセレモニーを実施

モンゴルではコロナ感染者が増え続ける中、予定通り大統領選挙が行われ、3人の候補者から人民党のフレルスフ元首相が大統領に選ばれました。人気は6年です。大統領の就任セレモニーが6月25日にスフバータル広場で開催されましたが、個人的に衝撃だったのは……!

マスクに穴をあけているブラスバンド隊です(笑)。よく見ると管楽器の先にも黒い布が張られています。

こういうぶっ飛びな発想をするところが私は好きなのですが、今回はモンゴル在住の友人たちが「この状況でなぜ人を集めてセレモニーをできるの!」と怒ったり呆れたりしているので、あまり面白がっている場合ではないのかなと思っています。