(画像はikon.mnより)
2020年6月24日は、4年に1度の国政選挙の投票日です。モンゴル国会は一院制で、定数は76議席です。
今年出馬する候補者は606名で、13の政党と4つの連合から485名、無所属が121名です。全候補者のうち75%が男性、25%が女性です。今回は大選挙区制の29区で、首都は9選挙区に、地方は20の選挙区に分かれています。
各選挙区の候補者は、ニュースメディアikon.mnの図が見やすいです。
また、汚職防止のため、各候補者の資産リストが一般公開されています。本人の資産、家族の資産、所有する不動産(アパートや別荘など)、所有する車、国内外の銀行口座預金額、債権の額、所有する法人や株式数などの項目があり、細かく書かれています。
6月2日に各候補者へIDカードが配布され、選挙運動がいよいよ始まりました。今回は新型コロナウイルス感染防止対策の影響で大規模集会が開けないため、SNSなどオンライン上での宣伝戦が活発化しています。
私の知人の中にも立候補した人たちがいて、6月に入ると彼らのFacebookから選挙関連の投稿が膨大に流れてくるようになりました。
自分が出馬する地域で集会を開く光景(コロナ予防対策のため有権者たちはマスクをして、お互いに1.5メートル離れて座ります)、遊牧民のゲルをまわる光景、選挙活動を手伝ってくれる若いスタッフたちとチラシを配る光景……。活動の道中で突然Facebookライブを始めて視聴者にメッセージを発信することもあり、とにかく忙しそうです。
ちなみに現在、コロナの影響で定期便がストップしているために、日本から母国へ帰れなくなってしまったモンゴル人が約1300人います(6月4日時点。6月11日にようやくチャーター便がモンゴルからやってくる予定で、ここに約250人が乗れることになっています)。このなかに国政選挙に出馬予定だった人たちが数名いて、出馬登録のための書類提出が間に合わず、出馬を断念することになったのは本当に残念です。
彼らを含め、今年の選挙にはかつて日本の大学で学んだモンゴル人たちが何人も複数政党から出馬しています。外国人である私には投票権はありませんが、ぜひ頑張ってほしいです。なお海外にいるモンゴル人は今回の国政選挙の投票権はありません。