ノモンハン旅4/世界8位のチンギスハン像と、13世紀の暮らしを再現した村

ひと晩経って、昨日の野草のかぶれは治りました。Mongolia Today2日目の朝、荷物をまとめて外へ。ここにいる人たちと一緒に旅するようです。私にとっては全員初対面でした。

モンゴルの写真家が10人ぐらい、日本からは神戸新聞所属で写真家の後藤さんと私、ロシアからはタス通信のウラジーミルとフリー写真家のサーシャ、トルコからはエミンとファレル、韓国から聯合ニュースのヒースー、中国から新華社通信のスリヤー(内モンゴル人)、国営テレビのMNB Worldから撮影クルーの3人、モンゴルの内閣府からモンゴル国ブランディング担当の女性2人……と、けっこうな大所帯です。

2台のバスに分かれて往復12,000kmの旅へ出発!

ウランバートルを出てしばらくすると見かける日本人抑留者の墓地。

道端のお茶屋さんや食堂。日本でいうサービスエリアでしょうか。

数時間走ったら途中休憩します。モンゴル人は旅に慣れているので、あらかじめミネラルウオーターやパンやハムやジャムを箱買いして車に積んでおき、あっという間にピクニックの始まり。

ウランバートルから西へ進み、2時間ぐらいして着いたのがチンギスハンの巨大像前。輪の中心で話しているのは国営放送MNB Worldのディレクター兼MCを務めるビレクテー。この旅に密着取材するため来ているそうで、「一人ずつ自己紹介するシーンを撮りたい」と説明しています。

エミンの自己紹介撮影タイム。明るくムードメーカーな彼は鳥を愛し鳥に愛され、どこにいてもすぐ鳥が近寄ってきます。

私の番。「自己紹介が終わったら、最後にカメラを構えてこっちを見て!」とビレクテーから指示を受けています。

高さ40mのチンギスハン像の前でポーズしてくれた男の子。

観光スポットになっているこの巨大像はバトトルガ大統領(当時)の寄贈によるもので、像の上にのぼって草原を見渡すことができます。ロシアのメディアによると、このチンギスハン像は世界巨大像ランキングで8位。3位は日本の牛久大仏(高さ120m)。

「きみは日本人?」と話しかけてきたこの男性は、「かなり前に私は日本のNHKのモンゴル特集に出演したんだよ」と思い出話を語ってくれました。

13世紀の暮らしぶりを再現したという13世紀村。ここでお昼ご飯を食べるそうです。

中央に大きなゲルがあり、そこがレストランになっていて肉うどんを食べました。草原、気持ちいい!

小さなゲルも。

皮でできた弓矢の的。

韓国から来たヒースー。一見クールで中身は優しい人。旅の道中で彼女と相部屋になることもあり、同い年で酒飲みという共通点もあって意気投合しました。

日本語通訳を担当してくれたモンゴル人の写真家、マグナイさん。大変お世話になりました。

ここはシャーマン村というそうです。種族によってスタイルが違うゲルが再現されていました。

ここはどなたのゲルなのでしょう……。という肝心なことを聞き忘れました。

このステッチのような絵柄、イヌイットが描く絵に似ているのが興味深いです。同じモンゴロイドなのでロマンを感じます。さくらももこさんの絵にも少し似ているかな…?

国営モンツァメ通信所属の写真家、チャドラーさん。

ヤクがいました。

新華社通信で働く内モンゴル人のスリヤー。物静かでかっこいい女の子です。

旅の一行はここからどんどん東へ進んでいきます。

<以下へつづく>

チンギスハンが生まれた場所へ