2026年1月31日に開催された第73代横綱・照ノ富士の断髪式の短いレポートを、モンゴルのメディアiKonに書きました。多くのファンに愛される伊勢ヶ濱親方の存在を母国へも届けたかったです。インジナーシ撮影の写真が素晴らしいです。
以下はiKon掲載記事の和訳です。
第73代横綱・照ノ富士は、新たな道を歩み始めた
1月31日、両国国技館で、第73代横綱照ノ富士(G・ガンエルデネ)の断髪式が、盛大に行われた。師匠の宮城野親方(第63代横綱・旭富士)、第69代横綱・白鵬(M・ダワージャルガル)をはじめ、スポーツ界、ビジネス界、芸能界の関係者など、計330人の来賓がはさみを入れた。
観客席は数千人のファンで埋まり、照ノ富士の偉大な相撲人生に敬意が表された。最後の土俵入りでは、照ノ富士が3歳の息子テムジン君を抱き、第74代横綱・豊昇龍(S・ビャンバスレン)、第75代横綱・大の里とともに土俵に上がり、ファンはその勇姿を心に刻んだ。
照ノ富士は、大相撲の歴史において特別な足跡を残した力士である。彼は18歳で鳥取城北高校に留学し、相撲の稽古を始め、卒業後にプロの道へ。たび重なる怪我や重い病により、序二段まで転落する厳しい時期を経験したが、あきらめることなく努力を続け、再び上位へ昇進し、最終的に横綱の地位に到達した。
彼は2021年の七月場所後に横綱昇進し、2025年1月に引退を発表した。横綱在位期間の大半である3年あまり、横綱は彼一人。その歩みは単なる成功物語ではなく、困難を乗り越えた人間の忍耐力と強さを示すものだった。不屈の精神、正々堂々とした取り口、相撲に対する深い敬意は、多くの相撲愛好者の心を打ち、勇気を与えた。
これから照ノ富士は伊勢ヶ濱部屋を率いる親方として、指導者としての新たな道を歩み始める。同部屋には将来有望な若い力士も多く所属しており、これまでに培ってきた豊富な経験と知識を、弟子たちに惜しみなく注いでいく。
記事執筆:大西夏奈子 写真撮影:インジナーシ・ボル


