黒船到来! ユナイテッド航空参入で成田ーUB線の何が変わるのか?

2025年5月から成田ーウランバートル線に就航したユナイテッド航空に乗りました。航空券代は、5月半ばのフライトで往復7万円強だったので、お手頃です。ほかにも良い点が多々ありました。

メリット1 機内預入荷物が2個(23kg)まで無料

MIATモンゴル航空ならびにアエロモンゴリアではエコノミークラスの場合、機内預入荷物(23kg)が1個まで無料、2個目から超過料金がかかりますが、ユナイテッド航空ならスーツケース2個まで無料です(涙)!

ちなみに機内持込手荷物の重量制限が何kgなのかは、わかりませんでした。というのも、チェックインカウンターでの軽量がかなりアバウトだったのです。モンゴルよりアメリカの航空会社の方がゆるいというのが、意外です。

メリット2 UB発の帰国便の出発時間がやや遅め

成田からモンゴルへ直行便で行くとき、往路は午後出発で楽ですが、辛いのが復路。MIATモンゴル航空もアエロモンゴリアも朝8時くらいのフライトなので、チンギスハーン国際空港に朝6時頃に到着しないといけません。市内から空港まで車で1〜2時間かかり、送ってくれる友人に対して申し訳ない気持ちになります。

ところがユナイテッド航空は、往路が朝10時頃発でやや遅め。今回私は泊まっていたウランバートル市内のアパートを朝7時に出て、友人の車で空港に8時過ぎに着き、問題なく飛行機に乗ることができました。

ちなみに成田を出発するときのフライト時刻は16時半頃で、こちらもMIATモンゴル航空とアエロモンゴリアより遅めです。

メリット3 搭乗ゲートまで遠くない

ユナイテッド航空はターミナル1の南ウイングで、搭乗ゲートまで距離が近いのも助かりました。アエロモンゴリアも近いですが、MIATモンゴル航空はかなり遠くて大変です。

メリット4 機内で映画が観られる

座席前方の小さな画面で映画を観ることもできます。5月はアリアナ・グランデ主演の『ウィキッド ふたりの魔女』を上映していました。

MIATモンゴル航空では、自分のスマホとコネクトして映画を観られるサービスがありますが、アエロモンゴリアにはありません。

メリット5 マイルが貯められる

ユナイテッド航空のアプリをダウンロードすれば、マイルを貯めることもできます。

デメリットは?

……と、ここまでメリットをお伝えしてきましたが、個人的に感じたデメリットとしては、座席が狭めなことと、機内でアルコールの提供がないことくらいでしょうか。しかし利点の方が大きく、全く気になりませんでした。

機内食は「チキン or パスタ」で、パスタを選ぶとこうなりました。ペンネのチーズクリームソース、美味しかったです。チキンを選んだ人を覗き見したら、ご飯の上に照り焼きチキンがのっていました。

成田ーウランバートル線の競争が激化

数年前にJALが参入したとき、競争が激しくなって、成田ーウランバートル路線が良い意味で変わるかもしれないと期待を抱いた人が多かったと思いますが、何も起きませんでした。今回ついにユナイテッド航空が壁をぶち破ってくれたようです。

まず、6月のみの限定期間ではありますが、アエロモンゴリアが機内預入荷物(23kg)を2個まで無料にしたようです。さらに6月に限り、チケット代が25%引になるとのこと。アエロモンゴリア航空の25周年記念にちなんだサービスとのことですが、ユナイテッド航空を意識しているのではないかと、勝手ながら思うのです。

そして噂レベルですが、MIATモンゴル航空も期間限定で機内預入荷物(23kg)を2個まで無料にするとか、しないとか……。

ちょうど昨日、モンゴルから友人たちがMIATで来日したばかりなのですが、出発間際に機内で撮られた写真を見てびっくり。周りの座席がガラガラでした。同時期にユナイテッド航空で成田に来た別の友人によれば、そちらは満席だったそうです。

本物のライバルが現れると、一瞬で市場が活性化されるものですね! 航空券の価格競争やサービス向上につながるという意味で、ユナイテッド航空の参入は非常に嬉しいニュースです。