第15回白鵬杯でモンゴルチームが団体戦の銀メダルを獲得

2月11日、両国国技館で第15回白鵬杯が行われました。今年は開催されるのだろうか、と内心心配していた人は少なくなかったと思います。大会直前に運営側からメディア宛にメールがあり、今年は伊勢ヶ濱親方の責任のもとで開催されるという内容でした。

私は例年と同じく、モンゴルチームに密着しました。そして彼らの奮闘について、モンゴルのメディアでは報道がほぼ出ないので、iKonというニュースサイトで記事を書きました。その日本語訳をここに載せます。

iKon掲載記事「白鵬杯2025でモンゴルが団体戦銀メダルを獲得

和訳

「第15回白鵬杯 2025」が2月11日、東京の両国国技館で開催され、日本、モンゴル、香港、ウクライナ、アメリカ、台湾、ブラジル、キルギスタン、ウズベキスタンなど13の国と地域から若手選手1,100人が参加しました。

団体戦では、モンゴルチームが合計202チームの中から銀メダルを獲得しました(参加メンバーは、T. ヒシグバヤル、N. トゥブシンサイハン、B. アマルメンド、B. バトビルグーン、J. ビルグデイ)。モンゴルチームのコーチを務めるG.ナランバット先生は、「第15回目という記念の年にあたる白鵬杯で良い成績を収めることが、私たちにとっての目標でした。いつも一生懸命頑張ってくれる子どもたちに感謝しています」と大会後に話しました。

中学生部門(13~15歳)では、鳥取県立西中学校に相撲留学しているモンゴル出身のT. チルグン選手が優勝して金メダルを獲得したほか、O.ハシマルガド選手がベスト3に入り銅メダルを獲得しました。

宮城野親方が2009年から毎年開催してきた白鵬杯は、幼稚園から15歳までの選手が参加資格のある相撲大会です。憧れの場である両国国技館の土俵で、子どもたちは汗と喜びと涙の1日を過ごしました。

この大会に出場して上位入賞することが、相撲を習う子どもたちにとって目標となっており、この大会に参加した数年後に大相撲の力士としてプロになるケースが増えています。この大会は日本国内のみならず、世界中で相撲を愛する子どもたちに大きな夢を与え続けています。

第14回白鵬杯でモンゴルチームは銀メダル1つと銅メダル2つを獲得