10月30日(日)は朝8時半から6年生の試合が始まりました。
奥に見えるのが、アンハバヤル・スフトゴー君(バヤンホンゴル県)。緊張の面持ちです。
モンゴルの選手たちは、試合前のおじぎや構えの部分で、審判からやり直しを言われることが多かったです(構えたときに手が白い線を越えていた、などで)。
ハッケヨーイ!
のこった!
惜しい! 1回戦で敗退しました。
次は同じく6年生のハシマルガッド・ウルジーヒシグ君(バヤンホンゴル県)。以前白鵬杯にも出たことがあり、来日は2回目です。鉱山関係の仕事をしているお母さんとおばあちゃんがモンゴルから国技館まで応援に来ていました。
ハッケヨーイ!
のこった!
このあと勝ちました。
2戦目。
勝ち!
今大会はコロナ禍の影響で、両国国技館に入れるのはチームの監督と保護者だけとなっていました。1階の枡席に各チームが座って応援しています。
さあ、3戦目!
のこった!
粘る!
あ!
勝ちました! お母さんとおばあちゃんが緊張しながら見つめていましたが、勝って拍手!
このあと私は5年生で準々決勝に進むチルグン君の付き添いで裏の支度部屋へ行くことになり、ハシマル君の4戦目を見られなかったのですが、惜しくも負けてしまい準々決勝へ進めず。ベスト16の成績を残しました。
支度部屋では、塩の撒き方と構えの作法をみんなで教わりました。準々決勝からはプロの大相撲のように、塩を撒きます。
花道で待機。
いよいよ4〜6年生の準々決勝、準決勝、決勝が始まりました! 緊張感がグッと増します。
名前を呼ばれたチルグン君。まず立ち上がり、塩を手に取ってから土俵へ上がり、相手にあたらないように撒きました。
今さっき教わったように、手を広げています。
勝ったかな!?と思いきや、残念ながら負け。ベスト8「小結」の成績を残しました。
席に戻ってお父さんお母さんと座るチルグン君。ご両親が誇らしそうに、チルグン君のおでこにキスをしていました。日本へ応援に来て、息子さんの素晴らしい健闘ぶりを目の前で見て、あふれる嬉しさが伝わってきました。
ハシマル君もお母さんと一緒にいます。
試合が終わり、プレッシャーから解放されてホッとしているハシマル君。あとで聞いた話では、6年生の日本の子たちの体がすごく大きくて、待ち時間に圧倒されて緊張してしまったとのこと。
全試合が終わり、弓取り式。
無事に終わってよかったです。大会主催者からもらったお土産を持って記念撮影。
バヤンホンゴルの子どもたち。参加者全員に素敵なメダルが贈られました。
ベスト8より上位の選手たちは、最後にメディアによる記念撮影も。5年生の上位入賞者の中に、もちろんチルグン君もいます。
モンゴル青年会議所の方々と選手たち。
遠路はるばる日本へやってきて、みんな素晴らしい闘いぶりでした。
この翌日、先生と子どもたちはモンゴルと日本の青年会議所の大人たちと一緒に東京観光へ。屋形船に乗り、明治神宮と原宿へ行ったそうです。
翌々日、彼らのリクエストで私も一緒に100円ショップへ。自分や家族にお土産を買っていました。人気の品物は腕時計(お父さんにあげるため)と、握力を鍛える器具でした。ウランバートルにも日本の100円ショップがありますが、日本より値段が高いそうです。
その翌日、モンゴルチームは無事に帰国。今回出場した選手の中から、将来日本へ留学したり、大相撲デビューする子が出てくる可能性があります。日本で過ごした経験がこれからの長い人生で輝きを放ちますように!