昨日知人を通じて、アイヌの血をひく方に蒙古斑について尋ねる機会がありました。その方によると、「アイヌには蒙古斑があったりなかったりする」とのこと。
興味深いのが、蒙古斑にまつわる言い伝えです。なんとアイヌでは、「蒙古斑は空の青さがおりてきたもので、成長すると血になって消えてしまう」と言われているそうなのです。えっ、モンゴルとそっくり!
モンゴルでは、蒙古斑は蒼き天のパワーが赤ちゃんに入っているしるしで、成長するにつれてそのパワーが血に吸収されていき、それと共に蒙古斑も消えていく、と信じられています。
アイヌとモンゴルで同じような蒙古斑の言い伝えがあることを初めて知り、感激しました。「空の青さ」という考え方は、どこから始まって、どう広がっていったのでしょうか?
確かにかつて、アイヌとモンゴルは日本列島の北方あたりで接点があったはずですよね。『元史』にも元軍が樺太アイヌを元寇の文永の役(1274年)より10年早い時期に攻撃したことがある、という記録があるそうです。
モンゴルにもともとあった蒙古斑の言い伝えが後でアイヌに伝わったのか、あるいは逆なのか? 個人的には、「天の青」という考え方はモンゴル起源のような気がするのですが。。。