モンゴルから帰国しました。今回の渡航目的は音楽フェスPlaytimeの取材で、そのことはまた改めて書きます。まずは、乗ってみたかったアエロ・モンゴリア便に初搭乗したのでそのレポートです。
成田空港からモンゴルの首都ウランバートルにあるチンギスハーン国際空港まで直行便で行くなら、MIATモンゴル航空と2022年に就航したアエロ・モンゴリア航空の2択です。アエロ・モンゴリアは成田空港ターミナル1から出発で、MIATのターミナル3とは違うので要注意です。
MIATとほぼ同じ時刻の14:30出発。
12時前に着いたらカウンターはまだガラガラ。
荷物の重量制限は「預け入れ荷物23kg、機内持ち込みの手荷物5kg」でした。重量オーバー!
北ウイング。
MIATとの大きな違い……それは飛行機に乗りこむ搭乗ゲートが遠ーくない! MIATの場合、搭乗ゲートまで1kmくらい距離があるのでは!? と思えるほど遠いので、これはとても嬉しいです!
内部は左右3席ずつ、全体で150席ぐらいです。
私の座席は8C。席に座ろうとしたら、窓際2席にいる二人の女性が立ち上がってCAさんにヘルプを求めていました。どうやら彼女たちは、機内に持ちこんだ自分の小型スーツケースを頭上の荷物入れに入れようとしたところ、先に誰かが大きな荷物(緑色)を入れてしまっており、収納スペースを失ってしまったようです。周りにも空きスペースはありません。「緑色の荷物はどなたのものですかー?」とCAさんが呼びかけても皆「違う」と首をふります。
CAさんが二人の女性に「頭上に入らない場合は機内前方で預かりますので大丈夫です」と告げると、座席8Bの女性が「私は妊娠中なのでそばに自分のスーツケースがないと不安です」と困り顔。結局、機内前方で預かってもらうことにしたものの、「人のスペースに勝手に自分の荷物を置いてしまうのは、いかにもモンゴル人らしいわ!」と妊娠中の女性が私の方を向いて言いました(私のことを内モンゴル人だと思っていたそうです)。
機内を見渡すと、自分以外に日本人がいるのかいないのか? パッと見てわからないくらい、モンゴル人だらけでした。
荷物問題がきっかけで隣の女性たちと仲良くなり、フライト中ずっと話していました。窓際の女性は外の景色に夢中で「別の飛行機と私たちの飛行機がすごい近距離で今すれ違ったわよ!」と大興奮。二人は私立高校の教員仲間で、勤務先の学校からプレゼントされた日本旅行に行ってきた帰りだそうです。
後ろに座っていた男性のブーツがかっこいい!
ゴビアルタイ県の遊牧民だそうです。
念願の日本旅行へ行ってきたとのこと。
「富士山へ行ったし、モンゴルの帽子を被って日本の馬にも乗ったんだ!」と嬉しそうでした。
やがてCAさんが機内食を配り始め、どことなくソワソワする機内。まずはお子さんのみにハンバーグのような機内食が提供されて、そのあと大人の番に。
選択肢はビーフ or チキンで、デザートに新鮮なフルーツも。日本のキットカットやKiriのクリームチーズもついていて美味しかったです。アエロモンゴリアの社長は日本留学経験があり、今でも日本へたびたび訪れていることとも関係あるのかもしれません。個人的に残念だったのはアルコールの提供が一切ないことでした。
驚いたのは、飛行機がチンギスハーン国際空港へ着陸した瞬間、自然に大きな拍手がパチパチパチとわき起こり、機長挨拶が終わったときに再び拍手が起きたこと! MIATモンゴル航空に乗ったときも拍手が起きる場面に遭遇したことが数回だけあるのですが、アエロモンゴリアは乗客のモンゴル人率が高いので、こうして当たり前のように拍手が起きるんだろうと私は思っています。この瞬間に立ち会えるとなんだか嬉しい!
ちなみに例の緑色の荷物の持ち主は、機内の最後部に座っていた、日焼けしたモンゴル人男性二人組でした。中身は何だったのでしょう?
空港で突然目の前に現れたスギちゃんっぽい方、職業はタクシー運転手だそうです(笑)。「市内までの車が必要じゃないか? 乗らないかい?」と話しかけられました。
空港内にいた髪の毛までピンク色に染めたお母さんとお嬢さん。派手で個性的なファッションを見ると、モンゴルへ来た実感がわきます。
そしてここからは、帰国時のアエロ・モンゴリア便のこと。
MIATよりほんの少しだけ遅い朝8時出発の便。男の子が眠たそう、私も眠い……。
チェックインを終えて空港内のカフェに入りました。こんなケーキも売っています。
搭乗前に両替。1トゥグルグあたり約21円。モンゴル現地でも円安がニュースになっていて、「日本円が急落しているんでしょ? お互い大変よね」と人々から言われました。
搭乗ゲート付近はかなり混み合っていました。
飛行機に乗りこむ直前、のチンギスハーン。
帰りの機内食は行きと内容が違いました。行きの方が美味しい!
しかし往路と同じだったのは、成田空港到着時にやはり拍手が起きたこと! パチパチパチ!
帰国日の朝、空港へ向かうため外に出たら大きな虹がかかっていました。