シャーマンの友人とシャーマン展へ

2023年8月1日〜9月1日にモンゴル国立博物館でシャーマンの企画展が開催されていました。自身もシャーマンである友人から誘われ、彼女と一緒に見に行きました。

モンゴル国立博物館はスフバートル広場から徒歩数分で行けます。

企画展にはケンブリッジ大学が関わっているそうです。

企画展は一つの部屋のみ。19〜20世紀のシャーマンのものだという衣装や太鼓が展示されていました。

シャーマンの友人いわく、「シャーマンの衣装や太鼓は人に譲ってもらうことができず、自前で揃えないといけないと私は教わった。だからここに展示されているような、実際に使われていた衣装や太鼓を収集するのはそんなに簡単ではないと思う」とのこと。

ちなみにその友人がなぜシャーマンになったかというと、日本留学中に眠れない日々が続いてキツかった時期があり、そのときたびたび耳の穴から誰かの魂が入ってきて「シャーマンになりなさい」と語りかけられたからだそうです。「それが誰なのか特定はできないけれど、恐らく先祖のうちの誰か」。さんざん悩んだ末に覚悟を決めて修行を始め、10年くらい前からシャーマンとして活動中。今ではひと月に数回、人から依頼を受けてウランバートル郊外に建てたゲルの中で儀礼を行います。また、忙しい日常生活の合間にフブスグル湖の近くに暮らす大御所のシャーマンの元へも通い、専門的な知識を教わっています。

薬草を入れていたという革袋。

治療の儀礼をするときに使用されたという石。