累計140万部突破のマンガ『満州アヘンスクワッド』は中毒性アリの面白さ!

皆さん、あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いいたします。

私の年末年始は、春刊行予定の書籍数冊の制作に追われていました。その合間に、これまで手をつけられなかった写真の整理も少しずつ進み始めたので、去年のモンゴル関連イベントについてもアップしていきたいと思います。

さて、偶然見つけたマンガにすっかりハマって一気読みしました。日本人、中国人、モンゴル人、ロシア人がチームになり暗躍する『満州アヘンスクワッド』(原作:門馬司、漫画:鹿子)です。現在11巻まで出ているのですが、絵とストーリー展開が上手くて読み始めたら次が気になり止まりません!

舞台は昭和12年の満州。関東軍の兵士として満州へ渡った日本人青年の日方勇(ひがたいさむ)が、ひょんなことからアヘンの原料であるケシ畑を見つけます。彼はペストにかかった母を救うために大至急で大金が必要でした。そこで植物の知識の深さを活かし、アヘン密造に手を染めていきます。

ひ弱だった勇はアヘンビジネスをきっかけに、中国の秘密結社「青幇(チンパン)」の娘であるクレバーな美女麗華、日本語・中国語・ロシア語など多言語を操る女好きのモンゴル青年バータル、親に自身を売られた日本人少女リン、白系ロシア人の「逃がせ屋」キリルたちとチームを組むことに。関東軍、青幇、ロシアマフィアなどから激しく命を狙われながら、若者たちがそれぞれの目的を果たすため満州を駆け回りアヘンビジネスを展開していく物語です。

個人的には、ピンチに動じずチームを冷静に率いていく麗華と、若いのに肝の座ったリンがカッコよくて好きです。バータルも一見女たらしですがやるときはやる、いかにもモンゴル人っぽくていいです。彼らがやっていることはアヘン密造と売買という悪事なのですが、それぞれが事情を抱えており惹きこまれます。

そういえば同じく満州を舞台にした壮大な歴史マンガ『虹色のトロツキー』(著・安彦良和)でも、物語のキーパーソンとなる美女の名前が麗花でした。『虹色のトロツキー』は歴史的な史実が豊富に盛りこまれ、マンガでありながら文字量が多くて、内容を理解しながら読み進めるのが私にはけっこうハードでした。一方『満州アヘンスクワッド』は、史実を忠実に再現するというよりもバイオレンスありの冒険マンガ的要素が強く、スピーディーに読めます。鹿子さんという漫画家の方、一体何者なのでしょう??

最初の数話を無料で読める公式リンクがありました。

1話 満州の男

2話 青幇の女

3話 王になる

書籍featuring満州アヘンスクワッド 昔々アヘンでできたクレイジィな国がありました 』も気になり購入。こちらは別の著者の本でした(私はまだ読んでいません)。