相撲の練習とトーナメント大会が終わったら、土俵を畳んで近くにある大きなゲルに移動しました。ここは保養施設のようになっていて、パーティーができるそうです。
こどもたちは着替えてすぐまた歩き出しました。数百メートル離れたところに川があり、そこへ石を拾いに行ったそうです。
それにしても今日は暑かった。。。こどもたちが石拾いをしている間、家族はゲルの中でちょっと一休み。
バスカ君の家はお父さんがいなくて、お母さんとおばあさんが彼を育ててきたそうです。大相撲通のおばあさんの推しは高見盛!
親子で赤色が似合います。
写真撮影大会が始まりました。
左に日の丸、右にモンゴル国旗を飾ってくれました。左から2番目の男性は若く見えますが、相撲クラブのこどものおじいさんです。
こちらがそのおじいさんのお孫さん。幼いですが馬乳酒をガブガブ! こどももたくさん飲み、体にとても良いそうです。
私はお土産に持ってきた日本のウイスキーを皆さんにつぎながら、親御さんとして日本の相撲を練習するこどもたちをどのように見守っているか、話を伺いました。私のモンゴル語は未熟なので全て理解しきれなかったのですが、
「将来はぜひ日本へ行って大相撲に挑んでほしい。日本の相撲の練習がどんなに厳しくても心配はしないし見守っている。愛するこどもがもし日本へ行くことになって、長い間離れ離れになるとしても、夢のためなら私たちは寂しくない。応援する気持ちしかない」とママパパたちの意見が一致。
さて、こどもたちが拳大くらいの石をたくさん拾って帰ってきました。いよいよ「ホルホグ」タイムのスタートです!
まずは、きれいに水で洗った石を火の中に入れて熱々にします。その間、ガンホヤグ先生とお父さんたちが、ニンニクと玉ねぎの皮を剥きます。
野菜を鍋に入れて、
遊牧民の家のお父さんが持ってきてくれた、新鮮な山羊の生肉。こうして煙でいぶすと美味しくなるそうです。
さらに塩、胡椒、ハーブ、水を加えて。。。
お母さんたちが皮を剥いてくれたジャガイモも大量に投入。
熱した石をいくつも投入し、肉を入れます。
ふたを閉めると蒸し焼きになります。
ホルホグとは別に内臓鍋も作るようです。これは山羊の内臓。
火にかけたら、内臓鍋できた!
30分後、ホルホグもできたみたいです。男性たちが息を合わせて、火傷しないように鍋をひっくり返します。緊張……。
ふたを開けると、わあああ! 美味しそう!
ものすごく熱いので火傷に気をつけながら、中身を取り出していきます。
まだ熱い石を、周りにいるみんなが「アツ!」と言いながら次々手にとっていきました。熱いホルホグの石を(左右の手でお手玉のようにさましながら)触ると健康に良いそうです。
熱いよ〜! 人懐こくてかわいいアズジャルガル君と、彼のママ。
では、いただきまーす! 肉の出汁がジャガイモ(今回は入っていませんがニンジンもよく入れます)によく染みて、本当に美味しかったです。肉もジューシー! 草原にいるときしかできない、モンゴル人がみんな大好きな料理です。
みんな夢中で頬張っているところ。
お腹いっぱいになったら、私は日本から持って来たアルフォートのチョコレートやハッピーターンをこどもたちに配りました。みんなにお土産をもっとたくさん持ってくるべきだったなあと悔やみつつ……。今回の旅では、モンゴルのお土産文化の難しさを痛感しました。
その後、今日のトーナメント戦勝者に先生からメダル授与。前から1番目の子と2番目の子は、10月のわんぱく相撲全国大会のモンゴル代表選手にも選ばれているので、やっぱり強いんですね。
左の子もわんぱく相撲の代表。
それにしても背中の文字が気になる(笑)。
このメダル授与式の前に、ガンホヤグ先生の奥さんであるナラン先生(国語の先生)から「メダルを4つ、こどもたちに買ってもらうことはできますか?」と尋ねられました。私が「できます」と答えたら、翌日メダルが売っている店へ連れて行かれました。
私の名前を聞かれたので紙に書いたら、
「日本国民 カナコオオニシ賞」とメダルに文字を刻んでいたのでギョッとしました。トーナメント大会で成績優秀だったこどもたちにあげるそうですが、「誰だよそれ?」ってきっとなりますね(笑)。
このゲルにはお手洗いもあって、水を使うとこのタンクから流れてきます。
さっきから水を流しっぱなしにする音がしたので見に行ったら、
見つかっちゃった!の顔。
夕方、みんなそれぞれ車で家に帰りました。バヤンホンゴルの皆さん、素敵な1日をどうもありがとうございました!