2020年7月21日夕方、成田からウランバートルへMIATのチャーター機が出発しました。予てから帰国希望申請を出していたモンゴル国民のうち約250人弱が搭乗しました。
この日は私も見送りで成田空港へ行きました。成田空港行きの京成スカイライナーはガラガラ!
空港も閑散としていました。本来なら今ごろはオリンピック開催で賑わっていたはず。こんなことになるとは、半年前には予想できませんでした。
チャーター機の出発時刻は16:40(実際はそれより遅れたそう)。
搭乗ゲート前で関西の人材会社に勤める知人に遭遇しました。インターンシップで来日し、国へ帰れなくなったモンゴル人がたくさんいて、チャーター機が飛ぶたびに数名が搭乗するため、成田空港へ車で毎回送迎しているそうです。
別の見送りに来た人の話では、「精神的に追い詰められたモンゴル人が増えていて非常に気がかり」とのことでした。
とりあえず昨日1便来たのでホッとした反面、チャーター機を待つモンゴル人はまだ700人くらいいるようです。つまりあと3便必要です。8月に2便来るという話がありますが、それが何日なのか、本当に実現するのかは誰にもわかりません。
チャーター機が離陸して5時間後、ウランバートルの空港に無事到着。タラップを下りて来るとき、若者たちがメッセージボードを掲げて10秒止まり、国境を開かないモンゴル政府に対して抗議の声を示しました。チャーター機が着陸するとモンゴルのテレビが生中継するので、この場面ももちろんカメラに映りました。
「モンゴル人はモンゴルの宝である!」「モンゴル人に国境を開けて」
彼らは6月18日に在日本モンゴル大使館を訪れて窮状を訴えたメンバーです。このときのメンバーは今回モンゴルへの帰国が叶いました。自分たちはようやく帰れたわけですが、これからもFacebook上でメッセージを発信していくと思います。彼らが望むのは、国外で立ち往生するモンゴル人が全員帰国を果たすことだからです。