2025年秋、Netflixで放映された「フィジカル100アジア」がモンゴルで大ブームになりました。番組の内容は、韓国、日本、モンゴル、オーストラリアなど8ヶ国の代表選手たちが、さまざまな競技において勝ち残りを競うというもの。以下のYouTube動画は、優勝をかけてモンゴルチームと韓国チームが闘う場面です。
モンゴルチームの代表陣は、モンゴル相撲、柔道、ボクシング、サーカス、バレーボールなどの一流選手たち。毎週火曜日の配信があるたび、順調に勝ち進むモンゴルチームを応援するモンゴル国民の熱が激しくヒートアップしていきました。
一方、日本チームもこの番組に参加していたのに、日本ではあまり話題にならかったですよね。この熱の差が興味深いです。モンゴルでは、モンゴル人が世界的な大会でNo.1になることに対し、応援に尋常ではない熱が入ります。かつて世界制覇したチンギスハンの末裔であるという誇りや、現在の人口が350万人しかいないにも関わらず世界舞台で1位になれるかもという興奮でしょうか。そしてそこには、わずかなコンプレックスも混じっているように感じます。
「フィジカル100アジア」は完結しましたが、最近モンゴルで話題になっている番組をいくつかご紹介します!
The Tonight Show Starring Ankhbayar
一つ目は、昨年末に始まったばかりの新番組。司会を務めるアンハバヤルさんにとって、この番組の実現は大きな夢だったとか。これまでゲストには俳優・監督のアムラ・バルジンヤムさんや、「フィジカル100アジア」にオーストラリアチーム代表として出演したエディ・ウィリアムズさん、eスポーツのTHE MONGOLZなども登場しました。
ところで、この番組に見覚えがある方もいらっしゃると思います。アメリカの超人気番組「THE TONIGHT SHOW」のパクリなのです! 司会者のエンタメ性と人柄が肝の番組ですが、モンゴル版もなかなか順調な滑り出しのようです。
The Voice of Mongolia
モンゴルが海外から輸入して人気となった他の例として、「The Voice of Mongolia」も。次の動画は、私が昨年10月にウランバートルで偶然見かけた映像ですが、歌っているのが知人の青年でビックリ! 3年前にPlaytimeで遭遇して知り合いました。
この番組はもともとオランダが発祥で、その後アメリカやイギリス、そしてモンゴルに派生したそうです。海外版では著名アーティストが審査委員を務めていますが、モンゴル版の審査員席にはBig GeeやUkaなどが座っています。
MF tv
企画ならびに出演するのは、こちらのふたりの男性。フィルター加工であらゆるキャラクターに化け、そのキャラを演じながら、最終的にスポンサー広告のアピールをして着地します。モンゴル社会にいかにもありそうな会話をコミカルに繰り広げるのがうまく、広告だとわかっていてもつい見てしまう! モンゴルの人たちは新しい動画が出るたび、大笑いしながら見ています。
上の動画は、ふたりが腹黒い政治家を演じ、テレビ電話で会話するという寸劇。下の男性ははじめからポテトチップスを食べているのですが、途中で上の男性が「そのチップスは何?」と尋ねるところから広告チックになっていきます。私もこれを見て食べてみたくなり、ウランバートルのコンビニへ買いに行きました(笑)。
日本には、メイクして女子キャラを演じる芸人のレインボーさんがいますが、まさにモンゴル版レインボー!? あるときは女性美容師、あるときは金持ちと不倫する愛人の女、あるときはヒップホップ好きのやんちゃな少年と、彼らのキャラのレパートリーは多い! なんと昨年末には、彼らの演じるキャラクターが全員集合し、クリスマス時期のモンゴル社会で起きる悲喜交々を織りなした1時間の特別ドラマが制作され、放送時に若者たちの間で「MF tvのドラマ見た!?」と話題になりました。MF tvは皆に愛される存在です。



