日本に暮らすモンゴル人は1万人

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<記事の一部を掲載しています>

最新の在留外国人統計によれば、日本で暮らすモンゴル人が、昨年1万人を突破した。国の人口が323万人であることを考えると、けっこう大きな数だと思う(内モンゴル出身の人は中国籍なのでここに含まれていない)。

1万人の滞在資格は、留学生が3000人くらい、技能実習生が1000人くらい、エンジニアや通訳などの専門職が1000人くらいだ。

というわけで東京の街を意識して歩いていると、ときどきモンゴル人にバッタリ遭遇する。私は多くのモンゴル人と出会いたいので、それらしき人を見かけたら追いかけて、「サインバインノー?(こんにちは)」と声をかけるようにしている。

たとえば四ツ谷のコンビニで働いていたドルジさん。原宿をおしゃべりしながら歩いていた留学生の3人組。大雪が降るなか自転車で新聞配達をしていたバトゥさん。赤坂見附で友人たちと談笑していた元政治家のジャルガルサイハンさん。ビックカメラで家族へのお土産を選んでいたテレビ局勤務のアマルさん……。

これまで700人ほどのモンゴル人と知り合った。言葉や習慣や母国で今起きていることについて、聞けば彼らはなんでも熱心に教えてくれる。みんな私の大事な先生だ。

日本人とモンゴル人は、顔こそ似ているものの、体つきは全然ちがう。男性は総じてマッチョな人が多く、女性は背が高くて足がまっすぐな人が多い(赤ちゃんをミノムシのように布でぐるぐる巻きにする習慣があり、その結果、骨が曲がらないで育つという説がある)。

ファッションは、男女問わずサングラスを好み、タトゥーを入れていることも珍しくない。女性はだいたいピアスをつけている(魔よけの意味がある)。自信と野生をみなぎらせ、胸をはって歩いているので、見ればモンゴル人だとなんとなくわかる。

タトゥーは、その時々で絵柄の流行があるらしく、最近は縦書きの伝統的なモンゴル文字を入れる若者が増えている。モンゴル人はもともと文字を持っていなかったが、チンギス・ハンの時代にウイグル文字をもとにしたモンゴル文字が生まれた。それが、社会主義時代に入るとロシアの圧力でキリル文字を使うようになって、廃れてしまった。現代の若者は、意図的に学ばないとモンゴル文字が読めないので、憧れをもつのだろうか。

⬇️全文(残り約1000文字)は月刊望星2019年9月号でご覧ください。

東海教育研究所 http://www.tokaiedu.co.jp/bosei/koudoku.html