蒙古斑と蒼き天

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<記事の一部を掲載しています>

モンゴルと聞いたら、なにを思い浮かべるだろうか? 地平線まで続くなだらかな大草原、チンギスハーン、満点の星空、相撲、蒙古斑……?

日本とモンゴルは北東アジアに所属するご近所同士の国。なのに、モンゴルの情報は日本にいるとほとんど入ってこない。

たとえばモンゴルのバトトルガ現大統領は格闘技サンボの元世界チャンピオンで、モンゴル柔道連盟の会長も務め、元横綱朝青龍の親友であることを知る日本人は多くないだろう。2017年の大統領選挙では朝青龍がフェイスブックで若者に支持を呼びかけ、彼の当選に大きく貢献した。朝青龍はいまでもモンゴルの国民的英雄で、強力なインフルエンサーだ。

その朝青龍は2009年に大相撲を引退後、母国に帰って実業家として活躍している。銀行、サーカス、ツーリズム会社などを経営し、自身が所有する畑で育てたそばを日本へ輸出したりもしている。このそば畑がとてつもなく広大で、なんと面積20万ヘクタール! 東京都ほどあるというのだからスケールが違う……。

モンゴル人は性格的におおらかで大雑把、細かいことは気にしないし、計画立てて地道にコツコツやるのが苦手だ。人目を気にせず自己主張するし、失敗をおそれず行動するし、時間も約束も悪気なく破る……というわけで、日本人とは気質がまるで正反対。歌って踊るのも酔いつぶれるまでお酒を飲むのもジョークも大好きなラテン系で、見た目が似ていながら中身がここまで違う民族というのもなかなかいない気がする。

だからこそ実際に交流すると戸惑うことも多く、絶句するようなカルチャーショックを受け続ける(お互いに)。それが楽しくて私はモンゴルに通い、老若男女のモンゴル人たちとつきあうようになった。

彼らの人柄をあらわすかのように、モンゴルは国土が大きく、日本の4倍もある。しかし人口はたった317万人で千葉県民の約半分。人口密度が世界一低いこの国が(グリーンランドをのぞけば)、南北を中国とロシアという超大国にぴっちり挟まれながら存在している。ちなみに家畜(馬、牛、羊、ヤギ、ラクダ)の総数は6620万頭である。

⬇️全文(残り約1200文字)は月刊望星2019年2月号でご覧ください。

東海教育研究所 http://www.tokaiedu.co.jp/bosei/koudoku.html