コロナ感染者ゼロの覚悟

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<雑誌掲載記事の一部を掲載しています>

 3月上旬にモンゴルへ行こうと思っていたら、日本からの渡航者が入国禁止になり、延期せざるを得なくなった。日本は深刻な新型コロナウイルス感染国なのだと実感する。

 ジョンホプキンス大学によれば、2月28日時点で世界全体の感染者は8万2760人。最多が中国の7万8499人、次が韓国の1766人、ダイヤモンド・プリンセス号の705人、イタリアの655人、イランの245人、日本の214人と続く。

 近隣諸国で感染者が増えるなか、中国と国境を約5千キロメートル共有するモンゴルは国内感染者ゼロをずっと保っている(2月28日現在)。1月末から政府が思いきった対策を指示し、国民も徹底してそれに従ってきた結果だ。

「人口324万人の3分の1以上が首都に集中しているんだから感染が広がったら大変。国が滅びちゃうかもしれないでしょう!」と、電話越しに現地在住のモンゴル人が言う。

 遊牧民の家畜に疫病が広がると大被害になるので、感染を早く封じこめることの重要性が身にしみている。未知のウイルスを甘く見て、またインバウンド特需への期待を捨てきれなくて、初動がすっかり出遅れた日本とは危機感の持ちかたが違うのだ。

 具体的にモンゴル政府はどんな取り組みを実施してきたのか? おもなものを紹介すると、まず1月27日以降は大勢が集まる芸術・文化・スポーツイベントおよび会議の開催を禁じた。映画館などエンタテインメント施設も閉じられ、レストランは営業を早めに終了している。

 公共の場ではマスク着用が義務づけられ、役人や政治家だけなく、テレビのニュースキャスターまでマスク姿で報道している。

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⬇️全文(残り約1000文字)は「月刊望星」2020年4月号でご覧ください。

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